2025/01/24 20:57
本当のフェアトレード知っていますか
みなさま、「フェアトレード」ってなんだか知っていますか?
なんだか社会に良さそうなこと。
チョコレートとか、コーヒーとかのパッケージについているあのマークでしょう、
そんなふうに思う方も多いかもしれません。

ですが、、、、
フェアトレードは「社会運動」です!
フェアトレードは、元々
「これっておかしくない?」という社会に対する抗議に起源します。
そこからNGOなどの慈善活動ベースでのフェアな取引や、
それよりも自立を促す仕組みを構築すべきだ!と団体が立ち上がったり、
とフェアトレード活動は広がっていきました。
そんな取り組みの1つとして「認証型のフェアトレード」
みなさまがよく知っている「フェアトレードラベル」が生まれたのです。

フェアトレードは、時に「市場価格」以下!!!!!
フェアトレードが、市場価格以下なんてこと知っている方いましたか?
コーヒーの価格はアラビカ種はNYで、ロブスタ種はロンドンで決まります。
それが生産者が自由に価格を決められずに苦しめていることの1つではありますが、昨今ではみなさまご存知の通り、コーヒーの相場はかなり上がってきています。
本日1/20のコーヒーの相場は、
328USセント/500gです。
一方、フェアトレード認証で定義されている最低取引価格は、
140USセント/500gです
あれれれ?といった感じですね。
市場の価格が下がった時にもその価格での買取は保証される、とはいうけれど、もしかしたらフェアトレードのラベルが貼ってある商品も市場の価格以下で取引されている可能性も拭えないわけです。
そうなった時に、フェアかどうかは誰が決めるのでしょうか。

フェアかどうかを判断するのは、生産者であり、消費者一人ひとりである
認証型のフェアトレードは1つのフェアトレードのやり方であり、
私はそれを否定したいわけではありません。
そうではなく、わたしたち一人一人が誰か、
例えばコーヒーのパッケージのラベル、に
フェアなのか?の
「判断」を任せて良いのかを問いたいのです。
国によって、地域によって、時代によって、
生産にかかるコストは変わり、
人件費も変わります。
ある1つの基準に基づいていれば良い、
そんな単純なものではないと思います。
第一次産業に従事する方々に最大限敬意を持って、
その価格は生産者にとってフェアなのか、
消費者にとってフェアなのか、
本当のフェアトレードとは、
わたしたち自身が考えることを放棄せずに
判断することだと思っています。
少し考えてみてもらえたら嬉しいです。
次回は、マリポサコーヒーの取り扱う産直型のフェアトレードの取り組みをご紹介しますね!
